[対処法] IPアドレスの競合が検出されました

2015 年 9 月 27 日 日曜日

ネットワークエラー
IPアドレスの競合が検出されました
このネットワーク上の別のコンピューターが、このコンピューターと同じIPアドレスを使用しています。ネットワーク管理者に問い合わせてこの問題を解決してください。詳細については、Windows システム イベント ログを参照してください。

現象

PC起動時やスリープからの復帰時に「IPアドレスの競合が検出されました」というエラーメッセージが表示され、ネットワークに接続できなくなる。ブラウザを立ち上げてもウェブページが表示されなかったり、社内や家庭内の共有ストレージなどにアクセスできなくなる。

原因

同一セグメント内の2台以上の端末に同じIPアドレスが設定されていることが原因。DHCPでIPアドレスを自動設定しているにも関わらず、IPアドレスが競合する原因としては、以下のようなことが考えられる。

1.DHCPで割り当て対象となるネットワーク上で固定IPアドレスを設定している

DHCPネットワーク上で、DHCPクライアントとなるPCで固定IPアドレス192.168.1.10を設定。DHCPサーバーからすると、192.168.1.10は未割当なので別のDHCPクライアントにこのIPアドレスを設定してしまう。これにより、同一セグメント上に192.168.1.10というIPアドレスを持つ端末が2台できたことになる。

2.何らかの事情により一時的にIPアドレス割り当てが開放されていた

DHCPクライアント[A]にIPアドレス192.168.1.20が割り当てられた後、スリープなどでDHCPクライアント[A]が一時的にネットワークから外れる。(192.168.1.20が未使用となる)その間に、DHCPクライアント[B]にIPアドレス192.168.1.20が割り当てられる。

その後、クライアント[A]がスリープから復帰。スリープからの復帰時、IPアドレスは再取得されませんので、そのまま192.168.1.20が使用される。これにより、同一IPアドレスも持つ端末が2台できる。

3.単純に同一IPアドレスを設定してしまっている

DHCPにより自動割り当てを行っていない場合。特にIPアドレスのルールが定められていない職場や家庭内で、同じIPアドレスが設定されることはしばしばあります。

対処法

DHCPを使ったIPアドレスの自動割り当てを行っている場合、IPアドレスを再取得することにより、解決することがあります。IPアドレスの再取得の方法としては、端末の再起動または、再取得コマンドの実行があります。

再取得コマンド

コマンドプロンプトを立ち上げ、

ipconfig /release

でDHCPからの割り当てを開放。その後、

ipconfig /renew

で再割当てを行う。

IPアドレス手動割り当てでこの問題が発生した場合は、端末を1つ1つネットワークから除外するか、IPアドレスを確認して問題となっている端末を探すか、別のIPアドレスを割り当てます。

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Windowsシステムエラー

Windowsのエラーメッセージの原因と対処法をまとめています。対象バージョンはWindows XP、Vista、Windows7、Windows8、Windows10です。

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